肝臓は、人間の体内で最大の臓器。消化管から取り込んだ栄養を利用しやすい形に変えたり、毒物を分解したり、体内の物質のバランスを維持したりなど、生命を支えるために重要な多くのはたらきを担っています。この肝臓の細胞が壊れてしまった状態が、肝炎です。
肝炎には、原因により、ウイルス性(A 型、B 型、C 型、D 型、E 型など)、薬物性、アルコール性、自己免疫性などの種類があり、このうち、ウイルス性肝炎は、肝炎ウイルスに感染することによって起こります。
1. 急性肝炎 | A 型、B 型、E 型ウイルスによるものが多い。 急激に肝細胞が障害され、発熱、全身倦怠感、黄疸などの症状を起こす。 自然経過で治癒する例が多い。 |
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2. 急性肝不全 | 急性肝炎のうち8週以内に血液中の凝固因子の値が一定の値以下に低下したもの。 |
3. 慢性肝炎 | B 型、C 型肝炎ウイルスによるものが多い。 長期間にわたり肝障害が持続する。 徐々に肝臓が線維化し肝硬変に至ることもある。 |