厚生労働省

知って、肝炎

活動報告

2023.07.16島谷ひとみ氏が世界肝炎デー2023 in SAGAに出演「肝炎ウイルスの感染に“お酒を飲まないから、若いから”は関係ありません。」

この度7月16日(日)に、佐賀県佐賀市で世界肝炎デー2023 in SAGAが開催され、「知って、肝炎プロジェクト」トークショーにスペシャルサポーターの島谷ひとみ氏が出演しました。

■島谷氏「肝炎は、自分には関係ないと思っていませんか?」

島谷氏は会場に集まったみなさまに「肝炎という病気について、自分には関係ないと思っていませんか?」と問いかけ、「肝臓が関係する病気と聞くと、“お酒を飲まないから大丈夫“や”若いから大丈夫”と思っている人が多いと思います。ですが、肝炎ウイルスは血液を介して感染するので、お酒や年齢は関係ありません。」と、肝炎ウイルスの感染は決して他人事ではないと話しました。

■高橋先生「肝炎ウイルスに感染してもほとんどは無症状で、気が付きません。」

同じくステージに登壇した、佐賀大学医学部附属病院の高橋先生は「ウイルス性肝炎は肝炎ウイルスに感染することが原因ですが、ほとんどは無症状でご自身で感染に気が付くことは難しいです。そして、知らない間に肝臓を蝕み、慢性肝炎となってしまいます。」と話し、島谷氏も「肝臓は“沈黙の臓器”と言われていて、熱や痛みが出たりするような自覚症状が無いんです。症状が出た頃には、肝硬変や肝がんなど、重い病気に進行していることが多く、そうなると治療も難しくなります。」と、自覚症状が無い間に病状が進行してしまう怖さを伝えました。

そうならないために、どのようにして対策をしたらよいか聞かれた島谷氏は、「まずは、自分が肝炎ウイルスに感染しているかどうか、肝炎ウイルス検査を受けて調べてください。検査は、1回の採血で済みます。今日のこのステージを聞いて、肝炎には自覚症状が無いということを知っていただけたと思います。自分の肝臓の状態を知るために、一生に一度は検査を受けてください。」と、肝炎ウイルスの早期発見のために、肝炎ウイルス検査を受検してほしいとお願いしました。

■今泉氏「不安な事があれば、肝炎医療コーディネーターに相談してください。」

看護師であり、肝炎医療コーディネーターの資格を持つ今泉氏は、「肝炎医療コーディネーターは患者さんの相談役です。診察の際に、先生に聞きそびれてしまったことや、肝炎に関する悩みを相談していただき、患者さんの不安を軽減できるような取り組みをしています。」と話しました。 佐賀県は、全国の中でも肝炎医療コーディネーターの人数が多いという話も聞いた島谷氏は、「一人で悩まずに、相談できる人がいることは心強いですね。きっと、陽性と診断されたらどうしよう…という心配から、検査を受けることをためらっている人もいると思います。でも、このような体制が整っているので、怖がらずに検査を受けてほしいです。」と、改めて佐賀県のサポート体制が整っていることを伝えました。

また、治療について今泉氏は「肝炎ウイルス検査で、ウイルスの感染を早期発見できれば、C型肝炎は飲み薬で完治出来ますし、B型肝炎も飲み薬で進行を遅らせることが出来ます。なので、学校や仕事を休まずに治療が可能です。」と伝え、飲み薬で治療できるうちに肝炎ウイルスを発見することが大事だと話しました。

■島谷氏「皆さん自身のため、そして大切な人のためにも肝炎ウイルス検査を受けてください。」

最後に島谷氏は、「それぞれの地域で、肝炎医療コーディネーターの方がいたり、治療費の助成制度があったり、体制を整えてくれています。そのようなサポートをしっかりと活用して、ご自身の健康を守っていただきたいと思います。皆さん自身のため、そして大切な人のためにも肝炎ウイルス検査を受けて肝臓の状態を知ってください。また、今日お話ししたことを、ご家族や周りの人にも伝え、みんなで健康になっていきましょう。」と話しました。

■開催概要

催事名:世界肝炎デー2023 in SAGA 「知って、肝炎プロジェクト」トークショー
日時:2023年7月16日(日)  14:05〜14:20
開催場所:ゆめタウン佐賀 セントラルコート
出席者:
「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーター 島谷 ひとみ氏
佐賀大学医学部附属病院 肝疾患センター センター長 高橋 宏和 氏
佐賀大学医学部附属病院 肝疾患センター 看護師・肝炎医療コーディネーター 今泉 龍之介 氏