厚生労働省

知って、肝炎

活動報告

2025.11.14石川ひとみ氏が「大人のラヂオ」に出演
自身の闘病について語る

2025年11月14日(金)放送のラジオNIKKEI「大人のラヂオ」健康医学コーナーに、「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーターの石川ひとみ氏が出演。自身のB型肝炎の闘病経験を語り、肝炎ウイルス検査の重要性を呼びかけました。

石川氏「自分の体の状態を知るためにも肝炎ウイルス検査を受けてほしい」

番組では、進行役として東京肝臓友の会の米澤 敦子氏を迎え、まず「知って、肝炎プロジェクト」の概要について紹介。肝炎に関する正しい知識や、肝炎ウイルス検査の重要性を広める活動であることが説明されました。
石川氏は、「自分の体の状態を知るためにも、ぜひ肝炎ウイルス検査を受けていただきたい」と、ラジオのリスナーに向けて呼びかけました。
また、米澤氏は「このプロジェクトは、私たち患者にとっても大変ありがたい啓発活動です」とコメントしました。

C型肝炎は薬の服用でほぼ100%治る時代に

番組では、肝炎に関する具体的な話題にも触れ、治療法や副作用、そして17年前と現在の医療の進展について語られました。
C型肝炎については「現在では、薬の服用によってほぼ100%治るようになっている」と紹介。B型肝炎に関しても、多くの医師が治療法の研究に取り組んでいる現状が伝えられました。
石川氏は、自身の現在の健康状態について「薬も飲んでおらず、かなり安定しています」と報告。
一方で発症当時を振り返り、「40日間入院していて、外出といえば病院に行くくらいでした。安定したと思っても数値が再び上昇するなど、不安定な状態が続き、本当に大変でした」と、当時の闘病の厳しさを語りました。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるため、検査の数値に一喜一憂していたという、当時の心境も明かしました。

米澤氏「石川さんのように話をしてくださる方は、患者にとって希望の光」

肝炎は感染症ではあるものの、空気感染はせず、血液を介して感染するため、日常生活の中で感染することはありません。
それでも石川氏は、「温泉に一緒に入っても大丈夫? お鍋を一緒に食べても平気? プールでうつらない?」などと、誤解を受けた経験があると語りました。
さらに石川氏は、過去に受けた差別的な体験についても言及。「当時は握手をするだけでうつると思われていて、街中で握手を求められて応じた際に、周囲の人から“この人、B型肝炎だよ。うつるよ”と言われたこともありました。名前ではなく、病名で呼ばれたことさえあります」と、当時の偏見や誤解について率直に語りました。
米澤氏も、「母子感染の当事者の中には、親から“この病気のことは絶対に誰にも言ってはいけない”と教えられ、恋愛や結婚をあきらめた人も多くいます」と、患者が置かれている現実を共有しました。
こうしたなか、石川氏のように公の場で経験を語ることの意義について、米澤氏は次のように語りました。
「B型肝炎の患者さんは実は多くいますが、公に言えない方も少なくありません。石川さんのように率直に語ってくださる存在は、私たち患者にとってまさに“希望の光”です」。

石川氏からリスナーへメッセージ「どんな病気でも早期発見・早期治療が大事です」

収録の最後に石川氏はリスナーへ向けて次のようにメッセージを送りました。
「病気を経験して分かったのは、私たちは決して一人で生きているのではなく、誰かに支えられ、助けられ、励まされながら日々を過ごしているということです。だからこそ、家族や友人に悲しい思いをさせないように、前を向いて治療に取り組んでほしいと思います。どんな病気でも早期発見・早期治療がとても重要です。また、日頃の生活習慣も無理のない範囲で少しずつ気を付けていきましょう。」

催事名:

ラジオNIKKEI 「大人のラヂオ」収録

収録日時:

2025年10月17日(金) 10:30〜12:00

OA日時:

2025年11月14日(金) 11:35~12:30(再放送 11月17日(月) 21:30~22:25)

開催場所:

株式会社 日経ラジオ社(〒105‐8565 東京都港区虎ノ門1丁目2‐8 虎ノ門琴平タワー17階)

出席者:

「知って、肝炎プロジェクト」スペシャルサポーター 石川 ひとみ 氏

日本肝臓病患者団体協議会 NPO法人東京肝臓友の会 米澤 敦子 氏